ただいま、母親業修行中。

まだまだ修行の身。小学生の息子を持つ母親のぼやきを中心にいろいろ

【シニア世代とスマホ】そのポイントアプリ本当に必要ですか?

飲食店やアパレルショップにいくとよく見かけるポイントカードアプリのQRコード。最近このポイントカードアプリをめぐって母と言い争いになり非常に嫌な思いをした。その件をきっかけに頭に浮かんだモヤモヤについて書いていこうと思う。

マーケティング的には必須の電子ポイントカード

ネット通販と違い、実店舗ではお客さんの年齢層・男女比などの統計は取りにくい。ポイントカードのアプリに登録してもらえば、お客様の年齢層や来店した曜日時間帯などをデータとして管理でき、メルマガを送ればリピーター施策にもなる。500円OFFのクーポンなんて、個人情報をゲットできるうえにそれをきっかけにもっとお金を落としてくれる可能性があることを考えれば安いものだ。

ポイントへの謎の執着と「聞けばいいという」他力本願

ポイントカードアプリの「今ならご登録いただいた方に〇円OFFクーポンプレゼント」といった文言で登録を促しているのをよく見かけると思う。私の母はそういった煽り文句にとても弱く、次から次へとポイントカードをスマホに放り込んでいく。

今日も立ち寄った飲食店でQRコードを見つけて「これ、これやってよ」とコードの横の説明もろくに読まずに人に丸投げ。しかも席にいる間に登録を済ませるつもりがすっかり忘れ、会計の直前になってから「あ!忘れちゃったちょっと待っててもらえますか。」と登録を始めようとする母。


待合の席に座ってスマホとにらめっこ。わからなくなると私に「どうすればいいの!どうすればいいの!」と手渡してくるが、ここのお店のアプリもあなたの端末の仕様もわからないからね。スマホを先に使っている人に聞けばなんでも答えが返ってくるという思い込みはまず捨ててください。


私より使いこなしまくっているマダムもいるので、全員とは言わない。ただ、自分でろくに調べもせず覚えようともせず家族に丸投げおまかせのシニア世代って一定数いると思う。


店先でそんなことをずっとやっているものだからこっちもだんだんうんざりしてきて「あまりアプリを入れると重くなるよ。100ポイントぽっちにかける労力じゃないよ。」とぼやいてしまう。「なによ、こっちだって苦手なことを頑張ってるのにけなされたら余計にやる気なくなっちゃうじゃない。」と秒でお怒りモードに。


褒めそやしてあなたのスマホ操作をサポートする義理はないです。家族だからってなんでも優しく手伝ってくれて当たり前という厚かましい考えは捨てましょう。

シニアほどポイントにこだわるのに、シニアに優しくないアプリ

ポイントカードアプリの「今ならご登録いただいた方に〇円OFFクーポンプレゼント」といった文言で登録を促しているのをよく見かけると思う。私の母はそういった煽り文句にとても弱く、次から次へとポイントカードをスマホに放り込んでいく。偏見かもしれないが、若年者よりもシニアのほうがポイントにはこだわる。少なくとも私の3人の姉よりも母のほうがポイントという言葉につられがちだ。


ろくに説明を読まない母も悪いのだが、QRコードの説明からアプリ登録の流れ全体がシニアに優しくないという印象も受けた。「でもうちのメインターゲットは若い女性だし…」という言い分もあるかもしれない。だが、リテラシーが高い若い女性は個人情報を引き渡すことに抵抗がある人も多く、ポイントポイント!と乗っかってくれる上の層はポイント施策において無視できない存在だと思う。

シニアに優しい構造は他の世代にとっても快適

今日の入力フォームは正直私自身もストレスを感じる構造だった。Webサイトに関わらず、ハンデがある人にとって使いやすいものはそうでない人にとっても使いやすいものだと思う。

勉強を始めたばかりの私でもわかるものだけでも、以下の改善点が見つかった。

QRコードシールの説明の文字が小さい。
②入力フォームが小さくタップミスしやすい。
③メールアドレス入力時に@以降のサジェストが出ない。
④打ち込んだパスワードが表示されないようになっているのだが、表示非表示は切り替えられるようにしたほうが良い。母は自分自身で入れたパスワードがわからなくなっていた。
⑤終わりが見えない。あといくつの手順を踏めば手続きが終わるのかという不安とストレス。ステップ表示はぜったい入れるべき。

たまにしか来ない店のアプリはスマホの容量をひっ迫させるだけ

アプリを大量に入れればスマホの挙動は遅くなるし、負荷がかかれば故障の原因になる。マーケティングに関わりたいという人間がいうことではないのかもしれないが…ポイントやクーポンにつられて次にいつ来るかわからないお店のポイントアプリをダウンロードするのも考えものだ。