ただいま、母親業修行中。

まだまだ修行の身。小学生の息子を持つ母親のぼやきを中心にいろいろ

【育児本感想】子どもも自分もラクになる「どならない練習」【たぶん辛口】

今日は子どもも自分もラクになる「どならない練習」の感想を書いていこうと思う。

子どもも自分もラクになる 「どならない練習」
子どもも自分もラクになる 「どならない練習」
もしこの本をすでに読まれていて、「すっごくためになったいい本!」という感想を抱かれた方には不快な内容かもしれませんのでブラウザバックを推奨いたします。

語り掛けるような文章

まず、スマートなまとまった文章を求める方はむかない。
おそらく堅苦しさを取り除くためにあえて話しかけるような、セミナーの録音をそのまま書き起こしたような文章にしたのだろう。

同意できた点

(1)「一緒に体験してみる」
(2)「長い説明では理解しにくいので、簡潔に」

この2点に関してはうなずける
(1)について
自分にとってはあたりまえのことでも、子供にとっては未知のこと。つい難しい言葉で説明して「○○ってどういう意味?」って聞かれたりしてもっとイライラしたり。
百聞は一見に如かずともいうし、やってしまったほうがわかりやすい。これは子育てのみならず、会社の部下の教育なんかにも転用できそう。

(2)について
お子さんを持つ方には怒られるだろうが同じ語弊を恐れずいうなら、しつけに関して幼稚園から小学校低学年(とくに男の子)は大きめのワンちゃんと同じだと思う。
間違った行動を指摘するときは、①やらかしたその場で②簡潔にわかりやすく。これを守らないと何が間違ってるかわからず、ただただ険悪になって子供のテンションが下がって改善がない。

わかっちゃいるけど・・・

ただここに書いてあることは、現在進行形で子育てに苦しむ身としては「絵に描いた餅」「机上の空論」と感じてしまった。
どなる・脅す・罰を与える
たいていの親はこれらがプラスにならないことはわかっている。それでもやめられないから困っているのだ。
定時も閉店時間もない果てしなく続く子育てマラソンの中で、親の喜怒哀楽といった感情をまったく考慮しなければ本書のアドバイスはすべて実行可能なのだろうが・・・
「いつもじゃなくてもいいんです!気持ちと時間に余裕があるときだけでいいんです!」なんて言われても「そんなときほとんどありませんよ」とやさぐれてしまう。
というかここに書いてあること自分が実践しようとしたら、多分サザエさんのアニメであった「高血圧を気にして怒らないようにしてたら余計ストレスがたまった波平さん」みたいになると思う

よくSNSで「保育士さんの神対応」の投稿がバズるけどあれも母親が実行すれば同じ効果が得られるとも限らない。
子供は私たちが思うよりずっとはやく社会性を獲得していて、保育園での自分と家での自分は区別しているからだ。

もしかして煽ってる?

育児に疲れたお母さんにとってはいい気分がしない箇所があると感じた。
取り上げたケースの中で登場する母親が子を怒鳴りつけたりした場面で、(怖い怖い・・・)とか書かれていると「馬鹿にしてんのか?」と言いたくなっちゃう。
ちょっと沸点低すぎますかね、私。
こっちは屁理屈ばかりこね回す闇堕ちした一休さんみたいなのを相手に、毎日命を削ってるわけです。
息子相手にテクニックを実行したとしてもこの本に出てくる子供のように素直にリアクションしてくれる可能性はかなり低いと言っていい。

受け入れられない箇所は受け入れなくていい

参考になる部分もあったのでこういう育児書はうのみにせず、自分が納得できる考えをちょこっとつまみ食いすればいいんじゃないか。
育児は子供の数だけ正解があるし、親だって人間なのだからいつも正解を引き続けられるとは限らない。

本当に追い詰められている方はこういったテクニックより、胸の内を吐き出せる場があるのが一番なのかなとも思う。
自分のもやもやを自分自身で受け止めてあげないまま、「してはいけない」「ねばならない」になっちゃうと多分余計状況は悪化するだろうから。